スポ少での親同士のトラブルは、「どの団にも必ずある」といっても過言ではありません。
地域のスポ少に息子を入団させていた10年ほど、さまざまなトラブルを見てきましたし、自身も付き合い方に悩んだこともありました。
この記事ではスポ少で起こる親同士のトラブルについてお伝えします。
スポ少で起こる親のトラブルの要因とは
スポ少でトラブルが起こる原因について3つ、お伝えします。
トラブルの原因その1.「親がスポ少に協力的じゃない場合」
スポ少は「個々」より「団全体」を優先する団体です。
土日休みの仕事じゃないからといってスポ少行事に全く協力しないというのは反感を買われてしまいます。(試合は基本的に土日祝です)
スポ少在籍中にいろんな職業の親御さんを見てきましたが、夫婦で土日休みではない家庭もありました。
そのご家庭も息子さんを3人スポ少へ入団させていましたが、上手にスポ少と付き合っていた印象があります。
付き合い方のコツさえつかんでしまえばトラブルには発展しづらいのではと思います。
土日休みじゃないお仕事の親御さんは、以下の記事も参考になさってください。
トラブルの原因その2.「スポ少内での子供同士のケンカ」
スポ少で起こる子供同士のケンカはそのまま親同士のトラブルにスライドしやすいです。
なぜかというと試合中の暴言や、試合の合間にテント休憩している場所で起きたケンカは親に目撃されやすいためです。
学校なら、当事者の子供と公平な立場の学校の先生が、ケンカの原因を探り仲直りの仲裁などをするでしょう。
スポ少でももちろん公平に仲裁してくれるコーチや親はいます。
しかし、先に挙げた「あまり試合や練習に顔を出さない親」に対して不満を持っている親が話をこじらせるケースも悲しいかなあります。
「親があまり練習や試合を観に来ないから子供が野放しだ」など、子供と関係ないところに話がいってしまうこともあるため注意が必要です。
トラブルの原因その3.「ベテランママとの関わり」
学年に1人はいるベテランママとの揉め事はスポ少で致命傷となりかねません。
それこそ今までに挙げてきた「親が非協力的」「子供のケンカ」にベテランママが関わってくると事態は悪い方向に向かいがちです。
ほかにも「役員を強いられた」とか「ボスママの子供が虐める」といった悩みがネット上でも多く見受けられます。
子供に「虐めはいけない」と諭しているのに、まさにオトナの集団虐めなるものが勃発することもありました。
スポ少の親同士のトラブルを避けるためには?
スポ少での親同士のトラブルは未然に防げるのでしょうか?
スポ少活動に関わりすぎも関わらなさすぎもNG
トラブルを起こさないためには「周りの親と仲良くなりすぎない」・「一線を引く」のが一番です。(個人的な感想ですが)
ただ、最低限の挨拶や協力する姿勢を周りに示しておくことは大切。
トラブル要因のひとつである「親がスポ少に非協力的な場合」につながります。
毎回応援やイベントに参加しなくてもいいんです。自分が行けるときだけ協力するスタンスでいいと思います。
「練習が終わる時間より少し早めに迎えに行ってみる」「いつも試合を見に行ってくれている親へ感謝を伝える」など簡単にできることで十分だと思います。
ベテランママとの付き合い方
トラブルを避けるうえで一番難しいのが「ベテランママとの関わり方」だと思います。
いろいろなベテランママを見てきましたが、共通するのは「団(チーム)が好き」「子供のためなら苦労をいとわない」という気持ちが人一倍強いことではないかと思います。
要はこの2つに反する行動の人を見ると許せなくなるのかもしれません。
その「一生懸命やっている」感じの熱量が苦手、という方も多いと思いますが…。
そうなると団からどんどん遠ざかり、また反感を買ってしまうような悪循環となってしまいます。
応援に来ない・役員を断る…これらは「チームに対して貢献していないこと」と判断されてターゲットにされやすいです。
応援に行けないなら周りの親へ挨拶しておく、役員を断るなら「ここまではできるけれど○○の仕事はほかの方にお願いしたい」と条件を出すなどすれば、トラブルには発展しづらいと思います。
スポ少での飲み会でトラブルにならないための心得
スポ少の飲み会頻度はチームによって異なるかと思いますが、基本的には「一次会で帰る」がオススメです。
二次会や三次会まで参加してお酒が進みすぎた結果、軽はずみな言動をしてしまいトラブルに発展する恐れがあります。
コーチに「なんでうちの子を出してくれないんだ」と詰め寄って険悪になるケースもありました。
また、お母さんとコーチがあらぬ噂を立てられる・ほかの父(母)と仲良く話しているのを見て夫婦喧嘩になる、など無駄な噂や争いが増えます。
「上司がいる会社の飲み会へ行く」くらいの気持ちで参加するといいでしょう。
スポ少の親同士でトラブルになったら?
スポ少の親同士のトラブルは、子供が絡んでいることが多いためにこじれやすく、修復しづらいもの。
「黙って収束するまで成り行きを見守る」のも「大騒ぎしすぎる」のもよくありません。
スポ少でもし何らかのトラブルが起こったら、早めの行動が大切です。
子供のケンカなら、「双方の言い分をきちんと聞く」「その場にいた他の保護者からの話も聞く」など多方面からの情報収集が必要です。
「トラブルはコーチに言えばいいのでは?」と思うかもしれません。
もちろん子供のケンカなど子供絡みのことは伝えてもいいと思います。しかし、コーチに伝えたことで逆効果となったケースもありました。
コーチはもちろんモメないようにと気を使って子供(もしくは当事者の親)に話すのですが、「又聞き」になってしまうため、あらぬ憶測を生みます。
「コーチにこんな風に言ったらしい」などと尾ひれの付いた噂が広まり、かえってこじれてしまうのです。
ですので基本は自分が動くしかありません。
多方面からの情報収集には、やはり日ごろから最低限、団に関わることが大切になってきます。
スポ少は「子供が在籍する=親も深くかかわらざるを得ない」という図式が成り立つ団体です。
ほんの少しの火種が気が付いたら大炎上していることもよくあります。
スポ少で「孤立」してしまった人が「元通り」になった例は(私が見る限りは)残念ながらありませんでした。
険悪なまま辞めていった人も少なからずいます。
でも、やることをやって理不尽な態度を取られるのなら思い切って辞めてもいいと私は思います。
10年ほどスポ少に在籍しましたが、卒団後に連絡を取るのはせいぜい2人くらい。
卒団してしまえばそんなものです。永久に続くわけではありません。
まとめ
スポ少での親同士のトラブルについて、まとめると以下の通りになります。
- スポ少で起きがちなトラブルは「親が非協力的」「子供のケンカ」「ベテランママ」に関連するものが多い
- トラブルになった場合は早めの情報収集が大切
- 「親同士仲良くなりすぎない」「一線を引く」付き合い方をすることが基本だが、最低限の挨拶等は欠かさない
卒団してから思うのですがスポ少は本当に独特な団体でした。
でもさまざまなご家庭の教育方針や、コーチからの言葉で参考になったことも多くあります。
親子でツラいことも多かったですが、子供にとっては家庭だけではなかなかできない経験ができた点はプラスかもしれません。
しかしトラブルによって親子で楽しくサッカーに関われないのであれば、無理してスポ少にしがみつくことはないとも思います。
私も何度も辞めたいと思いながらも辞める勇気が持てませんでした。
それが良かったのか悪かったのかは正直わかりません。今の私なら「辞めてるなー」と思いますが…。
ひとつ言えるのは、辞めても辞めなくても「選んだ道を正解の未来に」することはできるということです。
現在悩んでいる方の決断を応援しています!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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