スポ少三役の中で表立った仕事はあまりないものの、地味に大変なのが会計役員。
年度末の決算時に「会計が合わない!」なんてことになると、春先の支出から見直さなければなりません。
今回は元・会計役員の母にご協力いただき、「会計が合わなかった原因の費目(うちのチームの場合ですが)」や、「“年度末に会計が合わない”を防ぐためにはどうすれば良いのか?」についてお伝えします。
スポ少会計の主な費目
まずはスポ少チームにおける主な会計費目について。
※チームによって費目の違いは多少あるとは思いますが、参考までにうちのチームの会計費目についてご紹介します。
収入の部
- 前年度繰越金
- 団費(+保護者会費)
- 交通費
- バザー売り上げ
- スポーツ保険代
- 雑収入など
団費・保護者会費
スポ少チームの財源の主たるものは「団費と保護者会費」です。
「団員1人あたり1万円」、「一家族当たり6000円の保護者会費」などチームによって金額が定められています。
交通費
「交通費」は試合に応援へ行く際、車に乗り合いする人が支払うお金のことです。
要はたくさんの人数で応援に行くと団の利益も上がるよ、ということですね。
バザー売り上げ
うちのチームは、卒団生が残していったサッカー用品を役員が預かり保管していました。
年度初めの総会時にバザーをおこなったり、新しく入団した子に購入してもらったものが団の収入となります。
スポーツ保険代
スポーツ保険代は団費の中に含まれており、すぐに支出されるものなので実質収入にはなりませんが、費目として入れなければならないので一応記載しておきます。
雑収入
団の通帳の預金利息などが雑収入となります。
支出の部
- 登録料(日本スポーツ協会・日本サッカー協会)
- スポーツ保険代
- 大会参加費
- 交通費
- 救急用品
- 用具代
- コーチ補助(指導要請受講費・更新費など)
- 親子イベント補助金
- 卒団式費用
- 事務費
- 雑費
登録料
スポ少チームとして活動するには、JSPO(公益財団法人 日本スポーツ協会)へ登録料を納めなければなりません。(子供300円・大人700円、地域差アリ)
サッカーの場合はJFA(公益財団法人 日本サッカー協会)へ、選手・コーチ・チーム登録は必須。
サッカー協会へ登録料を納めます。(12歳未満の子供の選手登録は無料ですが、チームやコーチの登録料は団から支払います。)
スポーツ保険代
「スポーツ保険」はスポ少へ入団すると必ず入らなければならない保険。(ケガや熱中症対など対応)
保険契約手続き後、すぐ支出される費目です。
大会参加費
どの大会でも「1チーム〇円」といったように「大会参加費」が設けられています。
参加費は大会の規模により異なります。大きな大会や参加賞が豪華な大会は自然と参加費も高くなります。
1チーム2000円くらいの大会もあれば8000円という大会もありました。
交通費
「交通費」は収入の部で説明した通りです。
「乗り合いしていく団員・親から徴収したお金」-「車出しを引き受けてくれた親へのガソリン代や車代」=「団の利益」になります。
救急用品
絆創膏や湿布、冷却スプレー、熱中症対策のドリンクなどが「救急用品」に含まれます。
用具代
「用具代」はユニフォームを収納するA4ケースが劣化した場合に買い替えたり、コーチや団員の親が審判をするときの審判服やソックスを購入する際の費目です。
卒団式費用
6年生が卒団する際におこなう「卒団式」というイベントにかかる費用のこと。
事務費
総会資料のコピー代や団員募集のポスター作成費用。
雑費
振込手数料など。
スポ少会計役員の負担が大きすぎる
「お金の管理」と一言でいっても、スポ少会計の管理する範囲はかなり広いですね。
ほかの学年役員のお金の管理と言えば「交通費」と「お茶代」あたりになると思いますが、6年生の会計役員の仕事には以下のようなものがあります。
- 団費の管理
- スポーツ保険・登録料の管理・手続き
- 大会参加費管理
- 交通費管理
- 試合時のパネル写真購入手続き
- 救急用品の購入・管理
- 卒団式費用の収支管理
- 予算案・決算報告書の作成・報告
これだけの仕事をひとりでこなすのは大変ですよね…。
「お金が絡むので安易に人にも頼めなかった」と会計役員の経験者は言っていました。
スポ少チームの「会計が合わない!」何が原因?
年度末の会計役員は本当に大変です。
事務や経理の経験がある方はやりやすいのでしょうが、それにしても一発で会計が合うことなどあるのでしょうか…。
うちのスポ少チームの場合ですが、「会計が合わなかったとき」に見直しをした費目・不明だった費目についてご紹介します。
- 途中入団の団費は半額なのに、満額の団費で計算していた
- 臨時出費があった場合のレシート見落とし
- 車代が間違っていた(?)
- 銀行の振込手数料や利息の計算
「途中入団の団費」と「臨時出費のレシート見落とし」は、実際にうちのチームで会計が合わない原因となったものです。
秋口に入った途中入団の子は団費の半額を徴収していたのですが、帳簿上で満額となっており誤差が出ました。
「臨時出費のレシート見落とし」は、親子イベントでフットサル大会をおこなったときの臨時出費の見落としです。
冬場のイベントだったため、あまりの寒さに学校にあるストーブを使うことになり灯油を購入したのですが、このときのレシートが決算時になぜか見当たらず。
しかも臨時出費だったため会計役員もよく覚えておらず誤差が出ました。
冬場のことだったので何とか思い出せましたが、春先や夏頃のレシートだったら思い出せたかどうかわかりません。
私も微力ながら会計の見直しを手伝ったことがありますが、レシート類の照らし合わせ(イベント費や卒団式費用)は本当に大変でした。
「車代が間違っていた(?)」について。これは推測になるので確認のできないことです。
「車代」とは、試合時に子供やコーチを乗せるために車を出してくれた親へ渡すガソリン代や高速代のこと。
試合前日に個別に封筒へ入れて当日の朝に車出しする親へ手渡しします。
お父さんが車出しをしてくれることが多く、男性はやはり封筒の表に書いてある金額と中身をすり合わせることはあまりしません。
ですので「会計が合わない可能性のある費目」という扱いになります。
「預金利息や払い込み手数料」は、そのままですね。預金利息は通帳にしか記載されませんので見落としがないよう注意しなければなりません。
「年度末に会計が合わない」を防ぐには?
会計役員さんの「やりやすいやり方」で行うのが大前提ですが、やはりひとりで団のすべての金銭管理をするのは厳しいのかな、というのが個人的な感想です。
会計役員に負担をかけないために、「役割分散」と「小まめな決算」、「アプリの活用」などをオススメします。
「役割分散」とは、“細かくお金の動くもの”や“大きなお金が動くもの”について会計役員以外の担当を立てることです。
たとえば試合の度にお金の動く「交通費」や、購入する品物が多い「卒団式」などのイベント会計。
これらはそれぞれ会計担当を立て、監査を会計の方がするかたちが良いかと思います。
続いて「小まめな決算」。うちのチームは半年に一度決算をおこなっていましたが、それでも合わないこともありました。
2~3ヶ月ずつに分けて小まめに決算してもいいかもしれませんね。
最後は「アプリの活用」です。これについてはもう導入している団も多いとは思いますが…
今は町内会や子供会など団体会計に使えるアプリが充実しています。
私がスポ少にいた時代は「帳簿」だったので本当に羨ましいです!
これらを組み合わせていけば、多少なりとも会計役員さんの負担減につながるかもしれません。
まとめ
今回はスポ少の会計役員についてお伝えしました。
まとめると以下のようになります。
- スポ少会計役員は団にかかわるすべてのお金の管理を任される
- 「レシート見落とし」や「すでに支出している交通費」が間違っていた場合、会計誤差の確認が難しい
- 「会計の分散」・「小まめな決算」・「会計アプリの活用」など会計の負担を少なくすることを団全体で考えるのがオススメ
最後までお読みいただきありがとうございました!
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