スポ少の役員・保護者会長の仕事について

サッカーボールとゴール

スポ少を続けていると、子供が6年生になったタイミングで「保護者会長」や「副会長」、「会計」など団を運営する側の役員の選出があります。

我が家はサッカーチームでしたが、野球やバスケ・バレーボールなどのスポ少でも保護者会長の選出はあるようです。

私の兄もサッカーのスポ少に息子を入団させており、そのときに保護者会長を経験しました。兄の話をもとにスポ少の会長職について(団によって多少異なるとは思いますが)お伝えしたいと思います。

目次

スポ少の保護者会長はどうやって決まる?

基本的には話し合いで決まりますが、そのチームや学年により異なることもあるでしょう。

我が家は10年ほどスポ少に在籍していましたが、例え5年生までに役員をやっていたとしても6年生で保護者会長になる人も結構な割合でいました。

ちなみに私の兄も4年生で一度役員をしましたが、6年生で保護者会長に選出されました。

学年の人数自体があまりいなかったこともありますし、ほかの家庭はお父さんが出張の多い仕事や夜勤のある仕事に従事していました。もともと練習や試合自体を見に来ることも少なかったそうです。

兄もサッカー経験者だったので基本的にサッカーは好きですし、練習や試合もそこそこ見に行っていました。

子供が6年生になる前から「たぶん自分が保護者会長になるんだろうな」と薄々感じてもいたとも言っていました。

もちろんやらないほうが楽だとは思いますが、役員選出は必須ですので受けたそうです。

スポ少の保護者会長はどんな仕事をするのか?

スポ少の保護者会長や副会長がおこなう主な仕事については別記事でも触れていますが、大きく分けると「練習場所の管理等」と「イベント系の取りまとめ」の2つに分かれるかと思います。

練習場所の管理等

練習場所の使用申請と会議への出席

練習場所の使用申請は保護者会長の役割です。

スポ少の練習は地域の小中学校の体育館やグラウンドなどを使用することが一般的です。私の住んでいる地域では春と秋の年2回、使用場所の再申請をしなければなりませんでした。

申請月のおよそ1ヶ月ほど前から体育館前に長机などが設置され、使用している団体の名前が書かれた封筒が並べられます。封筒の中には使用申請書が入っており期日までに記入して学校の事務所に届けます。

申請を忘れてしまうと練習場所が確保できないという一大事になるので気が抜けません。体育館を使用したいチームはキャンセル待ちをしている状態ですので…。

それから年に1回、体育館使用者の代表を集めて会議が行われます。この会議に参加するのも保護者会長の仕事となります。(学年によっては副会長が出席したり6年の学年役員が出席することもあります)

体育館は基本的に時間制で使用しています。例えば16時~19時までがバレーボールチーム、19時~21時までがサッカーチーム、といった感じです。会議では学校側と各団体、それぞれから要望が出されます。

「19時になるまではサッカーの子供を体育館に入れないでほしい」「(体育館の電気は一度消灯してからスイッチを入れると再度点灯するまでに時間がかかるため)サッカーの代表者が19時には玄関にいるようにするので電気は消さないでほしい」などの細かいことも申し伝えられます。

うちのチームも日曜日は小学校のグラウンドを借りていたのですが、入れ替わりのゲートボールの代表者に「子供の挨拶がなってない」と注意されたことがあります…。

会議で決まった内容は速やかにコーチに連絡。各学年の役員にも申し伝えられチームで共有します。春先の会議はちょうどスポ少の総会前に行われるため、保護者会長から直接コーチと保護者へ伝えていました。

毎月のシフト連絡やカギ管理

練習や試合日程についてはコーチが作成して保護者会長へ送付。保護者会長は各学年役員へ日程表をメール添付して連絡します。急な選挙等で体育館が使用できないときなどの連絡も保護者会長からコーチと学年役員へ伝えます。

また練習場所が体育館の場合はカギの開け閉めがあります。こちらは学年全体で当番を設けてやる場合もありますが、学年によってはカギを紛失しないよう役員のみでおこなっていたところもあります。

体育館使用後は窓やドアがきちんと閉まっているか、トイレの電気はつけっぱなしじゃないか、忘れ物は残されていないかなどをチェックします。

体育館の使い方に不備があると学校から連絡が来ますので、細心の注意が必要でした。学校側だけではなく時間の前後する団体から直接言われることもあります。

イベント系の取りまとめ・司会

スポ少では試合や練習のほかにバーベキューや親子フットサル大会・ボーリング大会などの行事が行われました。行事の立案や取りまとめをするのも保護者会長の仕事です。

これらの行事のほかに年間の会計報告などをする「総会」や、6年生の子供が卒業するときに行う「卒団式」もあります。

総会の司会や卒団式の保護者代表挨拶も基本的に保護者会長の役目でした。

これらのイベントは当日も大変ですが、その下準備も結構手間がかかります。もちろん他の保護者も協力はしますが、やはり保護者会長の荷は重いものになってしまいます…

総会の場合は、まずコーチの予定などを聞いて日程を決め、総会場所(公民館など)を押さえます。

その後、保護者に配布する総会資料と総会参加可否の申込書を作成。総会参加人数を把握します。(うちのチームの場合は総会後に保護者の懇親会もあったため、併せて出欠を取っていました)

総会資料をもとに進行の流れを確認。当日は少し早めに会場入りして保護者の人数分の机や座布団を準備します。

総会について詳しく記載した記事もご参照ください。

また卒団式は団のイベントの中でも最大規模の行事です。

全学年のほぼすべての親子が出席して6年生の卒団を祝います。(だいたい2月下旬~3月初旬)

基本的にその年度の保護者会長が卒団式でおこなうのは「保護者代表の挨拶」くらいです。

6年生の親子はいわゆる“来賓”扱い。保護者会長含めその年度の役員が一番大変なのは1つ上の学年の卒団式となります。

次年度の保護者会長が決定するのは年明けの1月~2月。

要するに会長職が決まった後の一番大きな仕事が団の最大規模の行事ということ。慣れない上にやることも山ほどあって大変なのです。

卒団式とは小学校の卒業式のような行事。「卒団証書の授与」や「6年キャプテンの挨拶」「コーチの挨拶」などがあります。

式が終わるとみんなでお弁当を食べ、卒業生が出ずっぱりのミニサッカーゲームを行ったりしました。(兄の所属チームではビンゴ大会やくじ引きがあったそうです)

こちらも総会と同様にコーチと日程を調整(試合と重ならないように)。卒団式をおこなう場所を確保します。その後、各学年の参加人数を確認してお弁当やお菓子・ジュースなどを注文。

卒団生に送る記念品やコーチから一言ずつ書いてもらう寄せ書き、サインボール(団員に寄せ書きしてもらうミニサッカーボール)も準備します。

卒団式はどの地域でも時期が重なるため、サインボールなどは年明け前から注文しないと売り切れてしまうと前年度の役員さんから聞かされました。

準備も大変ですが、当日の司会進行も保護者会長が行います。

本番前に何回か場所を借りてリハーサルを行ったり、卒団式前日には飾りつけも行います。

保護者会長が一人で行うわけではありませんが、何かと気苦労もあります。さらに卒団式後は別会場で二次会も。もちろん楽しいは楽しいのですがやはり大変だったと言っていました。

うちのチームの卒団式についてまとめた記事もありますので良かったら参考になさってください。

スポ少の保護者会長をやっていてツラかったこと

団の運営に携わる時間が多くなる

当たり前のことですが、保護者会長になると団の運営に関わることを中心となって行わなければなりません。

のほほんと練習や試合を見ているというわけにはいかなくなるわけです。

練習時もコーチやほかの保護者と話し合いをしたり、練習時間を利用してイベントの買い出しやリハーサルなどを行います。

スポ少のお父さんたちはわりとそのスポーツが好きで、楽しんで来られる方が多い印象です。

親子フットサル大会などは本当にみなさん楽しそうにプレイされてますよね。

でも保護者会長になってしまうとイベントの進行に気を取られたり、人数が足りないと声をかけるなどの仕事?が増えてしまいます。

そういう点はちょっと大変だったなあと兄は話していました。

また最近はスポ少は親の負担が多いというイメージが根強く、どのチームも入団数が伸び悩んでいるようです。

うちのチームもそうでしたが、「どうやったら新たに子供が入団してくれるか」ということについてはだいぶ悩まされました。

チラシを作ったり、体験会を開いたり。芝生が整備されたスポーツ広場で練習をおこなうときに子供に友達を誘うよう声掛けするなどはしましたが、なかなか難しかったですね。

保護者会長は普段の連絡やイベントを遂行しつつ、入団者の確保について常に頭を悩ませていました。

常に責任を負わされるプレッシャー

やはり保護者会長の一番のツラさは責任が重いことでしょう。(もちろん、副会長や会計・学年役員の方も大変だと思いますが)

先に挙げた練習場所の確保や時間変更等の急な連絡・イベントの総括のほか、コーチと保護者との橋渡し役も何気に担わされます。

うちのチームは保護者が会長に対してクレーム(ほかの保護者との揉め事やコーチの挙動について)を挙げることは少なかったのですが、兄のチームの場合、まず会長に話が来ることが多かったそうです。

クレーム係のような感じでツラかったと言っていました。

特にイベントごとの場合、同学年の親は協力的ですが他の学年のベテランの母に文句を言われたり(「去年は○○のやり方でやっていたけどそちらのほうが効率が良かったのでは」など)は面倒だったそうです。

うちのチームもそうでしたが、基本的に5年生以下の保護者は多少のお手伝いはするものの運営メインは6年の保護者となります。

そのため学年の親同士で固まってほかの学年の陰口をたたくなどは日常茶飯事でした。

面と向かって文句を言う人はあまりいないとは思いますが、あまりいい気はしませんよね。

スポ少の保護者会長をやっていて良かったこと

良かったこと

子供と一緒に貴重な時間を過ごせる

保護者会長を経験した一番の利点は「子供との貴重な時間」、「子供との思い出」が作れることだと言っていました。

幼少期はともかく、小学校高学年になるとなかなか一緒に遊んだり出掛けたりすることも少なくなります。

会長職を受けたことで子供と一緒に活動する時間が増え、会話も以前より多くなったそうです。

私が兄の息子君に「お父さん頑張ってるね」と話すと嬉しそうにしていたのが印象的でした。

みんなを取りまとめる姿やイベントで挨拶する姿など「家とは違うカッコいいお父さん」が見せられたのかもしれません。

もう高校生になる息子君ですが、お父さんとの関係も良好だそうです。

経験値にはなる

いろいろと大変なスポ少の保護者会長ですが自身の経験値にはなります。

兄の息子は中学校に入って部活ではなくクラブチームへ行きましたが、そこでもやはり役員の選出があったそうです。

多少の違いはありますが、やることはやはり似ていたため「スポ少で会長をやっていてよかった」と言っていました。

クラブチームで小さいころから上がってきている子たちの中にポンと入るので、親子でいろいろあったようです…。

人間関係が広がる

保護者会長になることで他学年のお父さんとの交流も増えます。

兄は「団のお父さんとコーチだけで新たにサッカーチームを作ったんだ」と嬉しそうに話していました。

普段も体育館を借りて練習したり、地域のサッカートーナメントに出場しています。

自身の仕事に関連した企業に勤めているお父さん(もしくはそのお父さんの知り合い)が偶然いて業界の裏話が聞けるなど、ビジネス上でも(?)何かしらプラスになったようです。

まとめ

この記事のまとめは以下の通りになります。

  • 6年生までに役員をやっていてもスポ少の保護者会長になる場合もある
  • スポ少の保護者会長をやっていてツラいのは「保護者というより運営側となる」、「常に責任を負わされるプレッシャー」など
  • スポ少の保護者会長をやるメリットは「子供との貴重な時間を過ごせる」、「経験値・人間関係が広がる」ことなど

スポ少の保護者会長を引き受けるのはとても覚悟のいることだと思います。

大変な仕事だとは思いますが、そこには楽しさももちろんありますし、「楽しくなるよう心がけた」とも兄は言っていました。

結果的に子供との関係も良好になり、新しい仲間も増えたことで「やってよかった」ことにはなりましたが…。

兄の話を聞くと、本当に保護者会長を引き受けた人には感謝しなくてはならないのだなと痛感します。

ほかの役員の人ももちろん大変ですし、役員をやらなくても介護があったり仕事がきつかったりと皆さんいろいろあるとは思います。「お互い様」の精神で乗り切れれば一番ではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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