スポ少に子供を入団させると避けて通れないのが「団の役員の仕事」です。ネット上のお悩みでもスポ少役員に関するものは結構ありますよね。
今回はスポ少における「役員の種類」や「役員の選出方法」についてお伝えします。
またお仕事と並行しておこなうスポ少役員は大変なもの。
「仕事を理由に役員を辞退できるのか?」という点についても触れています。
スポ少役員の引き受けについて悩んでいる方の参考になりましたら幸いです。
スポ少役員の種類
スポ少では最高学年の6年生になると団を取りまとめる「保護者会長」や「副会長」、「会計」などを選出しなければなりません。そのほかに各学年ごとに学年役員を1人~2人選出。それぞれの役職でどんな仕事をするのかご説明します。
保護者会長・副会長
- 入団者への説明・管理
- コーチからの伝達係
- 練習場所(体育館・グラウンド)の利用申請
- 練習場所のカギ管理
- 総会・卒団式などの司会
- イベント(忘年会・フットサル大会・バーベキューなど)の企画・試合後の打ち上げ企画
保護者会長は「練習場所や練習日程の管理・連絡」や「イベント系の立案・司会進行」などが主な仕事です。副会長は会長の仕事の一部を担っていました。
入団者の説明・管理
入団希望者が体験に来た際、団の説明をするのは基本的に保護者会長が行います。
うちのチームは入団者への説明を保護者会長だけが担うのは大変ということで、役員全員が入団説明の用紙を常に携帯して説明できるようにしていました。ちなみに団員募集のチラシに記載する連絡先は保護者会長になる場合が多いでしょう。(体験希望の子がいた場合の連絡先も然り)
コーチとの橋渡し役
コーチから練習場所・時間の変更があった場合に学年役員へ連絡します。コーチとの連絡を密にとるのも保護者会長・副会長の役目となります。
練習場所の利用申請
スポ少の練習場所は地域の小中学校の体育館やグラウンドを使用することが多いです。学校の場合は利用申請を半年に一度行わなければなりません。(地域によって申請期間に違いはあると思いますが)申請書類に必要事項を記入し、学校の事務室へ提出するなどの手続きを行います。
練習場所のカギ管理
小中学校の体育館を練習場所にする場合はカギの開け閉めがありますが、そのカギ管理も保護者会長が行います。うちのチームは学年で当番を決めて行っており、保護者会長が毎回やらなくても良いようにしていました。
総会・卒団式の司会
スポ少では年度初めと年度末に総会をおこなっていました。総会の司会や卒団式(小学校6年生の子が行う卒業式のようなもの)の司会進行も保護者会長が担います。そのほかに団のイベント(親子フットサル大会やバーベキュー)の立案企画なども保護者会長が行います
会長職についてもう少し詳しく書いた記事もありますのでよろしかったらご覧ください。
会計
会計の仕事は主に以下のようなものです。
- 大会参加費管理
- 交通費管理
- 写真等の購入まとめ
- 総会用資料作成・総会での会計報告
- 救急用品等の購入・配布
会計は年度初めに徴収した団費を管理するのが主な仕事です。団費はチームが大会に参加するときの参加費や、試合会場まで車を出してくれる方への交通費・卒団式などのイベント費などに使われるため、その金銭管理が主な仕事となります。
大会参加費管理
スポ少で参加する試合には基本的に大会参加費が必要ですが、この参加費は団費から賄われます。そのため各学年の大会参加費を用意して学年役員へ渡すなどの管理は会計役員が行っていました。6年生の試合では持参した大会参加費を本部へ提出したり、コーチに手渡すなどします。
交通費管理
試合時に親から車を出してもらって試合会場へ行く場合、その交通費管理は会計役員が行います。交通費は団によって規定の金額が定められていることと思います。うちのチームの場合は高速利用なら1人1000円、下道のみなら800円でした。集めた交通費(+ガソリン代)を計算し、車出しをしてくれた親へ謝礼として渡すのも会計の仕事となります。
ほかの学年へは年度初めにまとまった交通費を渡し、学年役員に管理してもらいます。うちの場合は年間で交通費管理をしてもらう用紙をいっしょに渡し、年度末に収支報告を出してもらっていました。(6年生の大会の交通費収支は会計が管理します)
写真等の購入まとめ
スポ少の公式試合などでは、試合最中の個人写真や集合写真を撮影してくれる業者が入ります。その写真は各チームへ後日送られてくるのですが、写真を購入する人の集計・集金も会計が行っていました。
集合写真をパネルやカレンダー・キーホルダーにできるサービスもあるため注文は結構細かくなります。購入した写真は業者から一括で送付されるのですが、基本的に会計役員の自宅に送られてきていました。送付された写真の確認や区分け、配布なども会計が行います。
総会用資料作成・会計報告
年度末に行われる団の総会で使用する年間会計収支の資料や、当日の会計報告も会計が行います。
救急用品の購入・配布
シップや絆創膏、熱中症対応のドリンクなども団費から賄うため、購入して各学年へ配布します。年度途中で追加購入がある場合も対応します。
学年役員
6年生だけではなく、1年~5年の学年役員もそれぞれ選出します。学年役員の仕事は以下のようなものがあります。
- 担当学年への連絡係
- 大会参加費管理
- 配車・交通費管理
- 打ち上げ企画
- お茶道具・ビブス管理
学年役員の仕事は、三役の仕事を集約したような内容になります。
担当学年への連絡係
保護者会長・副会長、もしくは学年担当のコーチからの連絡を自分の学年の親へ連絡します。練習場所の変更連絡・大会の出欠確認まとめなども行います。
大会参加費管理
6年生の会計役員から試合時に支払う大会参加費を預かり、受付に提出します。
配車管理・交通費管理
試合時に車を出してくれる親(+その車に乗って応援に行きたい親)をメールで募ります。車が決定したら、誰がどこに乗るのかを決めてそれをまた学年全員に連絡します。
打ち上げ企画
大きな大会の後は親子+コーチで打ち上げを行うこともあります。会場を決め、メニュー予算などを店舗側と交渉するのも学年役員の仕事でした。子供は食事、親とコーチは飲み会のような感じの打ち上げでした。
お茶道具管理
試合時、親はコーヒーや紅茶をテント内で飲むのですが、紙コップやインスタントコーヒーなどをまとめたカゴを学年役員が管理します。(チームによっては個々で用意することもあります)コーヒーなどがなくなりそうになると保護者から数百円ずつ徴収して新しく買い足します。
ビブス管理
ビブスも試合のたびに必要なので、誰が洗濯当番なのか、当日は何色が必要かなどを把握して忘れないように管理していました。
スポ少役員の決め方
役員の決め方も学年によってさまざまでしたが、基本的には話し合いで決定します。1年~5年で学年役員をやっていても6年生で役員になってしまう人もいました。私の子供たちの学年はすべて話し合いで決定しましたが、くじ引きや投票という学年もあったようです。
保護者会長や副会長になりやすい人というのは一概には言えませんが、やはり練習をよく見に来ていて人当たりの良い方がなる印象です。
仕事などを理由に役員は辞退できるのか?
もちろん、皆さんお仕事しているので役員はやりたくないですよね。特に保護者会長は大変だと思います。
しかし「仕事で無理」と最初からすべてシャットアウトしてしまうと、それ以降の親同士の関係性が悪くなりがちです。
トラックの長距離運転手で1カ月の大半は家にいない、というような人は難しいですが、夜勤のある看護士さんも役員をやった学年はあります。残念ながら「仕事だから」は役員をやらない理由にはなりづらいでしょう。
要は言い方ややり方なんじゃないかな、というのが個人的な感想です。例えば会長に推薦されたら「仕事があるので夜練習する際の体育館のカギ管理は難しい。でも土日の昼練習ならできます」や、「昼間はメールを小まめにチェックできないので、連絡関係はほかの人にお願いしたい」など、「やれること・やれないこと」を明確に伝えましょう。
ベテランママさんは会長職にはならないことが多いと思いますが(うちのチームだけでしょうか?)、団のことは何でも知っているので利用します。一人ですべてやろうとするとミスが発生しやすくなります。それがひいては団全体の混乱となり、陰口をたたかれてしまった人もいました。一生懸命やっているのに理不尽だなと思います。
役員をやらない人ほど文句を言いますが、その人も巻き込んでしまえば文句も出ないのではないでしょうか。
まとめ
ここまで、スポ少の役員の種類や仕事分担についてお伝えしてきました。まとめると以下のようになります。
- スポ少の役員には保護者会長や副会長・会計・学年役員などがある
- スポ少役員を「仕事を理由」にして断るのは難しい。できること・できないことを明確化しておく。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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